こんにちは、VPoEの櫻井です。
2024年10月に開発部が第一開発グループ(現:第一開発部)と第二開発グループ(現:第二開発部)の二部門体制になり、私がテックリードからVPoE 兼 第二開発部長になってから1年ちょっとが経過しました。
今回はVPoE1年目の私個人がやってきたことと開発部の変化について振り返っていきたいと思います。
技術的な話はほとんどなく、組織やマネジメントの話が中心になりますがご了承ください。
2024年当時の開発部について
私がVPoEに就任する以前の2024年上期ごろの開発部はチームや個人として様々な課題を抱えており、一言で言えば「良いチームになっていない」という状態でした。
メンバー一人ひとりの技術力は高く、少しずつシステムの改善も進んでいる一方で、事業への貢献や成功の実感が薄く、リモートワークがほとんどでチーム内のコミュニケーションや全社のバリュー&ルールへの意識も希薄になっていました。

実際に2024年4月には代表の山口が「PR TIMES事業責任者かつ開発本部HRBP代理」として開発部内に入り、上記のようなスライドを共有して開発部の立て直しを図っていました。

そんな状態で半年ほど経った2024年の秋頃、代表の山口からの打診を受け、私はテックリードから当時未経験だったマネジメント職種であるVPoEへ挑戦することを決意しました。

VPoEとしてやってきたこと
いざVPoEになってみたものの最初はマネジメントについて全く分からずロールモデルもいなかったので、開発部を「良いチーム」にするために上長である代表の山口と1on1をしながら手探りで少しずつ進めていきました。
実際にVPoEになってやってきたことを一部紹介します。
ふらまる会(部内ランチ会)の実施
VPoEになって最初にやったことは開発部内のランチ会であるふらまる会(週1ふらっと〇〇会の略)の開催でした。
そんなこと?と思うかもしれません。
当時の私もこれだけで本当に効果があるのか不安でしたが、リモートワークで希薄になっていたコミュニケーションを活性化するのに、定期的なゆるいランチ会での雑談はとても効果的でした。
実際に新しく開発部にジョインしたメンバーから「ふらまる会があったおかげでチームに馴染みやすくなって助かった」という声や、「ふらまる会に参加したいので金曜日は出社します」という嬉しい声もありました。
ふらまる会は2025年12月現在も続いており、今の開発部の文化を形作る大切なイベントの一つになっています。


採用活動全般
PR TIMESの開発部では年2回新卒採用ハッカソンを開催しており、新卒開発職の採用の大半がハッカソンからの採用となっています。
しかし2024年の冬までハッカソンを担当していたメンバーの退職があり、次の担当者をどうするかとなったときに人事から私に打診があって、2024年の夏からハッカソンの責任者をやることを決めました。
当時までは採用活動への関わりとしてはカジュアル面談に入るくらいしかやっていませんでしたが、候補者のスカウトから評価、内定後のオファー面談までエンジニアが主体的に関わることで、今まで人事頼りになっていた開発職の採用を少しずつエンジニア主導で進められるようになってきました。
そして来年の春からは責任者を新たなメンバーに引き継ぎ、2026年3月9日(月)〜11日(水)で更に進化したハッカソンを開催できるように準備を進めています。
2026年2月22日までエントリーを募集しているので、興味のある27・28卒の学生の方はぜひご参加ください!

過去に開催したハッカソンについてはブログ記事もいくつか公開しているので、そちらもご参照ください。


1on1の改善
VPoEになったことでメンバーとの1on1の機会も大きく増えました。
当初は1on1の進め方が分からず、今まで自分がやってきたようになんとなく困っていることを相談するだけの時間になっていました。
また一人ひとりが目的や目標を意識できておらず、目標に対する振り返りも十分に行われていませんでした。
しかしVPoEになってから受けた識学研修で、目標を立ててそれに向けてコミットし、結果を振り返ることの重要性を認識しました。
識学研修で学んだ内容から1on1のフォーマットに
- 半期の目標
- 次回の1on1までの約束(やること)
- 前回の約束の振り返り(できたこと、できなかったこと)
を追加し、目標を立ててそれに向かってコミットして振り返るということができるようにしました。
まだまだ目標設定や振り返りのレベルは高くありませんが、少しずつ目標設定と振り返りのサイクルを回せるようになってきていると感じます。
2025年の開発部の変化
これらの活動を経て、2025年の開発部が実際にどのように変わってきたのかを紹介します。
開発部内外のコミュニケーションが増えた
ふらまる会の実施や出社頻度が増えたことで、開発部内はもちろん開発以外の部署の方とのコミュニケーションも増えました。
例えばIt’s Youという、月1回その月のお誕生日の方をお祝いする全社のランチ会に開発部から参加している人数も、2024年4月と2025年12月を比べると2倍に増えていました。
以前は開発部のエンジニアが他部署の方と話す機会がとても少なかったことを考えると、まだ多くはないものの少しずつ増えてきている兆しを感じています。
全社プロジェクトに挑戦するメンバーが増えた
PR TIMESではApril Dreamやプレスリリースアワード、PR TIMESカレッジなど多くの全社プロジェクトが行われています。全社プロジェクトには社内のどの部門からも参加できますが、開発部のエンジニアが全社プロジェクトのメンバーとして参加することは少なく、「全社プロジェクトはエンジニアには関係ないもの」というイメージが私自身にもありました。
しかし2025年のApril Dreamのメンバーに私がチャレンジしたことを皮切りに、2025年には私を含め4人のエンジニアが全社プロジェクトに手を挙げてチャレンジしました。
通常の開発業務に加えて普段はやらないようなお客様対応や折衝などの仕事も必要になるので、決して楽な仕事ではありませんが、サービスのお客様と直接やり取りしたり社内外の色んな人と関わることで、事業やお客様に対する理解も深まり大きく成長することができる良い機会になりました。
マネジメントを任せられるメンバーが増えた
私がVPoEになる以前は開発部の30名ほどのメンバーに対してマネージャーがCTOとEMの計2名しかおらず、メンバーのマネジメントが十分に機能していない状態でした。
この記事を公開している2025年12月時点ではCTOとVPoEとEM2名の計4名までマネージャーが増え、以前よりもマネジメントの幅が広がってメンバー一人ひとりの成長に寄り添いやすくなりました。
とはいえ全体の人数で見るとまだまだEMやテックリードが不足しているのは事実なので、社内の育成や採用にはさらに力を入れていきたいと思います。
考えていたこと
このように自分自身や開発部の変化がある中で、自分がどのように考えて行動してきたのかを少し紹介します。
会社が推奨することを自分起点でやって、メンバーに広めていく
PR TIMESが社員に推奨している行動はいくつかあり、例えば前述の全社プロジェクトへの参加やIt’s Youの誕生日の方へのメッセージカードの記入などがあります。
VPoEになる前の私はどちらも全くやっていませんでしたが、「メンバーにそれらの行動を求めるのに自分はやっていない」というのはおかしいと思い、まずは自分が全社プロジェクトへの参加やIt’s Youのメッセージカードを書くことを決めました。
その結果、それをやることでどんな良いことがあるのかを自分の言葉で伝えられるようになり、メンバーが一歩を踏み出す後押しができたのではないかと思っています。
また自分起点で行動したとしても、それだけでメンバーに広めていくことはできません。
最初は伝わらなかったとしても、推奨する行動を諦めずに伝え続けていくことが大切だと思います。

メンバーのために厳しくも温かいフィードバックをする
部門長になり、メンバーの期末評価も自分が行うようになりました。
いきなりメンバーを評価してくださいと言われても最初はどうやって評価すればいいのか全く分からず、「メンバーとの関係性を壊したくない」という思いが先行してしまって、甘い評価をつけてしまい、フィードバックの内容も曖昧なものになっていました。
しかしその評価を人事に提出したところ、以下のような指摘を受けました。
- 全般的に評価が甘く、自己評価も部長評価もインフレしています。
- 自己満足と自己正当化をそのままにしていると、組織の成長を阻んでしまいます。
- 厳しくも温かく接する覚悟を持って、対人感情に引っ張られないファクトベースの評価を、GoodとFightをセットで伝えるようにお願いします。
- FBメッセージが抽象的で感想のような内容になり、曖昧になりがちです。出来るだけ具体的に指摘しないと、成長を促す動力になり辛いです。
ハッカソンやApril Dreamも進めながらどうにか時間を見つけて評価をつけていたので、最初は正直かなり凹みました。
しかし指摘は実際その通りで、自分はメンバーのためではなく「メンバーとの関係性を壊したくない」という自分のための感情で厳しい評価をつけられていなかったことに気づきました。
それからはメンバーの成長を願うからこそ、自分の感情には左右されない厳しさと温かさを持った評価とファクトベースの具体的なフィードバックを行うことを意識するようになりました。
フィードバックについてはまだまだうまくいかないことも多いですが、少しでもメンバーの成長に繋げられるように日々努めています。
今後の課題
開発部が少しずつ組織として良い方向に向かってきていますが、まだまだ課題は残っています。
採用活動の強化
PR TIMESの開発部は新卒で入社した若手メンバーが多く在籍している一方で、中途採用で入社したメンバーはまだ多くありません。
ハッカソンなどの新卒採用にも引き続き力を入れていきつつ、EM候補やテックリード候補となるようなミドルレイヤーのメンバーも中途から採用できるようにスカウトや認知拡大にも努めていきたいと思います。
目的志向の強化
PR TIMESの開発部には技術力の高いエンジニアが多く集まっている一方で、その能力を十二分に活かして期待を超えるような成果を生み出すことはまだ十分にできていません。
エンジニアがPdMの決めた仕様通りに作るだけでなく、「なぜやるのか」「誰のためにやるのか」を自ら問い続け、目的志向をさらに研ぎ澄ませていくことで期待を大きく超える成果を生み出せるようなチームにしていきたいと思います。
最後に
PR TIMESの開発部は発展途上で改善余地もまだまだたくさんありますが、私たちがもっとよいチームになることができれば、PR TIMESという事業を通して社会により大きな価値を届けることができると信じています。
EM候補やテックリード候補、PdMなども募集しているので、一緒にチームや事業を改善していくことに興味のある方はぜひ一度お話ししましょう!

