エンジニアが発信をするメリット

PR TIMESでCTOをやっている金子 (@catatsuy) です。

PR TIMESでは私が入社した去年4月に開発者ブログを開始してから1年半ほどで既に記事が80記事公開されています。

開発者ブログを開始するときに社内のメンバーにブログを書くメリットを説明したので、その時になんと説明したのか記事にまとめました。元々開発者ブログがなかった組織で、ここまで発信する文化ができたことに対して外部の人から質問されることもあるので、そんな方の参考になれば幸いです。

目次

本人のメリット

記事を書く本人には以下のメリットがあります。

  • たまにうれしいことがある
  • カンファレンスなどで自己紹介しなくて良くなることがある
  • 職務経歴書が作りやすい
  • 個人的な振り返りに使える

1つ1つ解説していきます。

たまにうれしいことがある

私自身が経験のあることで言うと、記事内で利用した技術について書いた本の献本をもらったり、私が書いた記事に影響を受けた他の人が別のコンテンツを公開してくれたり、個人的にうれしいことが色々ありました。

ただこういったことが起こるのは記事を公開してから1年以上後だったりしますし、それまでいくつも記事を書いた上で、たまにうれしいことが起こるという感じです。特に何もないことの方が圧倒的に多いはずです。

しかしまずは記事を書いて公開していかなければ、絶対にこういったことは起こりません。まずは一歩踏み出してみて欲しいと思っています。

カンファレンスなどで自己紹介しなくて良くなることがある

コロナが流行してからカンファレンスも減ってしまいましたが、最近は復活しているカンファレンスも出てきています。

カンファレンスに参加すると当然周りは知らない人だらけですし、懇親会などに参加しても知らない人ばかりでは誰と話したらいいか分からないとなってしまう人が多いと思います。

しかしあのブログの記事を書いた人だと思われていれば、その記事を読んだ人から質問をされたり、関連した情報を教えてくれたりすることがあります。そうやって情報を収集したり、横の繋がりを広げることが容易になることがあります。

もちろんそれもいくつも記事を書いた上で、その内の1つがたまたま読まれていた、というようなことが多いと思います。なので1つだけ書いて満足するのではなく、いくつも記事を書くことが重要になります。

職務経歴書が作りやすい

転職活動をするときに職務経歴書を作る人は多いと思います。しかしやったことを職務経歴書に書くのもなかなか大変ですし、残念ながらそもそも信用してもらえないこともあります。

そういう時にブログの記事を貼れるようにしておけば、作るのも簡単ですし、信頼できる情報になります。副業をするときにも便利だと思います。

特に転職活動をする気が無くても、自分のことを知ってもらうのに便利なのでブログ記事へのリンクだけで職務経歴書が作れるように意識して動いてみるのもいいと思います。

ちなみに私の職務経歴書も公開しているので参考になればと思います。

個人的な振り返りに使える

人はドンドン忘れてしまう生き物です。記憶が新しいうちにテキスト化しておくと個人的にも振り返れます。また他のタスクをやっている時に、過去に自分自身がどうやったのか知りたくなることはよくあります。

そんなときにブログ記事にしていれば、すぐに当時使った手法を知ることができます。

なのでブログ記事を書く時は過去の自分が知りたかった情報をしっかり書くようにするのがおすすめです。過去の自分が知りたかった情報は未来の自分も知りたい情報ですし、他の人にも必要な情報である可能性が高いです。

会社のブログを利用するメリット

個人がブログを書くメリットを紹介しましたが、これだけだと個人のブログで公開しても良いと考える人もいると思います。もちろん個人のブログを使っても良いですが、わざわざ会社のブログを利用するメリットを紹介します。

会社のブログを利用するメリットは以下があると思っています。

  • 会社の他の人にレビューしてもらえる
  • 会社の情報を公開できる
  • ブログに公開することを考えながら仕事を進められる
  • 会社の採用活動

1つ1つ解説していきます。

会社の他の人にレビューしてもらえる

会社にもよると思いますが、弊社の場合、記事を公開する前に有志でレビューを行っています。レビューは技術的に間違ってないかだけではなく、日本語の誤りだったり、追記して欲しい内容など、他の人が読んだときにおもしろいと思えるかという観点でもレビューしています。

様々な観点でレビューすることで、書いた本人にとってもどうすれば他の人に伝わる文章を書けるのか、技術を他の人に説明するにはどうすればよいのか、など学びになればと思っています。

そういった環境が提供できることが会社のブログを利用するメリットです。

会社の情報を公開できる

会社の情報を個人のブログで出すことは情報漏洩の観点から基本的には難しいですし、守秘義務に関係のない範囲だと抽象的な話になったりもするので、他の人から参考になるおもしろい記事にしにくいです。

それならば会社のブログに会社の人と相談しながら、会社の情報をできる限り赤裸々に出した記事を書いた方が良いです。やったことや数字などを詳細に出せることで、実際の経験を元にしたより説得力のある記事にできるはずですし、事例として他の会社の人からも注目される可能性が高い記事にできます。

ブログに公開することを考えながら仕事を進められる

日常的に会社のブログのいいネタになりそうだなーとか考えながら仕事をすることができます。この働き方は非常におすすめです。例えば業務中に技術的に何かハマったとしても、「これを解決できたらブログのネタが1つ手に入る!」という前向きな気持ちで業務に向かうことができます。技術的にハマった時は本当につらいですし、やっているときは解消できるかも分かりません。なのでこういった前向きに考えることは非常に重要です。

また結局開発したシステムを今後運用することを考えれば、当然何かしらのドキュメントを残す必要があります。ドキュメントを書く必要があるなら、そのドキュメントを外に公開するかしないかの違いでしかありません。折角なら公開を前提にしてブログの記事にしてみましょう。

その記事が数年後とかに、社内の他の人に説明するときに便利に使えたりします。社外の人に向けて書いているブログの記事だと、新入社員など、まだ社内のコンテキストの共有があまりできていない人に向けても使えるでドキュメントとしても便利です。

業務の流れとして、開発だけで終わりではなく、ブログの記事にすることまででセットに考えてみると、ブログの記事として公開した後に新しい開発に前向きな気持ちで立ち向かえますし、きっと業務全体に良い影響が出てくると思います。

会社の採用活動

会社として積極的に情報を発信することで、会社に興味を持つ人が増えやすくなります。そうなれば採用にも良い影響が出て、優秀な人と一緒に働ける可能性が高くなります。優秀な人と一緒に働けば更に様々な挑戦ができるようになりますし、ブログを通した発信も更に盛んにできるはずです。そうして良い循環を作れる可能性もあります。

また面談や面接をする時も、どういう記事を書いた人なのかが分かった方が、安心できる人が多いと思います。そういった利用方法もあると思います。

最後に

ブログの記事を書くことは大変ですが、このようにメリットも多いです。内容によって個人のブログと会社のブログを使い分けるなど、個人のメリットが大きくなるようにうまく利用する方法を考えて使っていくことを目指してみてはどうでしょうか。

この記事を書いた人

金子 達哉のアバター 金子 達哉 執行役員CTO

株式会社PR TIMESでCTOをやっています。がんばります。

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