こんにちは。PR TIMESの開発本部でフロントエンドエンジニアをしている鈴木雄大(@szkyudi)です。今回は、PR TIMESのフロントエンドエンジニアチームで行っている定例の様子をご紹介したいと思います。
フロントエンド定例とは
この定例は週に2回、30分ずつ行っています。主な目的は、各エンジニアが抱えている課題や疑問を解決することと、フロントエンド全体に関わる課題の解決、チーム間の情報共有です。司会と議事録はローテーションしながら担当を変えています。

定例を設定した背景と目的
この定例は2021年10月から開始しました。当時のフロントエンドエンジニアのメンバーは3名で、いずれも新卒1〜2年目のメンバーでした。そのため、意思決定に時間がかかったり、日々の中で生まれる課題や疑問点が多いという状態がありました。
しかし、随時Slackで議論するだけではあまり話が発展せず、自分の枠に閉じた課題しか解決できなかったり、長期的な課題が解決しづらいという問題がありました。
そのため、泉水(@1000ch)さんに2021年9月からご参画いただき、随時Slackで意思決定や課題解決のサポートをしていただくことに加えて、よりスムーズかつ多くの課題を解決する目的でフロントエンド定例を開始しました。
定例で議論してきた課題
定例ではどんな課題が挙げられているかを一部紹介したいと思います。
- PR TIMESとして望ましいフロントエンドアーキテクチャの検討
- Viteの導入について
- ReactにFeature Toggleを導入する方法
- フロントエンドのディレクトリをリポジトリとして切り出す
- デザインシステムを上手く運用するためにどうしていくか
- Renovateの導入について
- a11y勉強会について
- 定例メンバーでランチを食べにいこう
このように大小様々な議題があり、技術以外のことも含む幅広い議論を行っています。
目的は達成できているのか
では、この定例を開始してから課題を実際にどの程度解決できているのかという観点で見ていくと、上記で挙げた課題については、ほとんど全て解決済みになっています。また、これらの課題は一部に過ぎず、他にもたくさんの課題が解決されています。
また、これらの課題はNotionのデータベースに記録されていて、当時の議論も見返すことができるので、今後の資産にもなりうると考えています。
この定例は2021年10月から開始しました。当時のフロントエンドエンジニアのメンバーは3名で、いずれも新卒1,2年目のメンバーでした。
さらに、冒頭でこのように紹介しましたが、現在は7名に増えました。それにより、よりスムーズかつ多くの課題を解決するという当初の目的に加えて、チーム間の情報共有という目的も達成できています。
また、わいわいと定例をやっているということもあり、開発本部全体を見てもフロントエンドメンバーが生き生きと発言している場面が多くなったのではないかなと勝手に思っています。
僕自身、課題を抱え込んでしまう性格ではありますが、この定例を通してどんな課題を持ち込んでも、何かしらいい方向には進むので、三人寄れば文殊の知恵とはまさにこのことだなと思いました。この体験から、自分以外のメンバーの課題をどんなに小さくても汲み取っていこうという意識が強くなりました。
下記の記事は、実際にフロントエンド定例で議論しながら解決していった課題の一部です(明日、a11y勉強会についての記事も公開予定です)。




今後の展望について
フロントエンドエンジニア内での議論や情報共有が活発になったことは良いことですが、現在はこの定例で議論されている内容について、開発本部全体に積極的に共有できているというわけではありません。
定例での議論内容は、ステージング構成やテスト設計など、フロントエンドチーム以外のメンバーにも関わるものも多いです。
そのため、定期的に全体に情報を共有したり、必要に応じて他チームとコミュニケーションを取りながら進めることで、それぞれの課題解決のためのアクションをよりスムーズに展開できるようにしていけたらと考えています。
